葬儀は喪主・遺族の思い通りにはできないことがある

菊の花雑記

昨年末、母が85歳で亡くなりました。

幸いにも、看取ることができました。

人が亡くなるのを看取るのは初めての体験でしたが、高齢で十分生きた感じはあったし、最期は老衰に近い亡くなり方で、本当に静かに、安らかに旅立ったので、私も落ち着いた気持ちで送ることができました。

父が他界したときは、突然倒れてそのまま逝ってしまったので、お互い何の準備もできておらず、少なからず心を乱されるものがあったのですが、母の場合は「お別れの時間」を十分に持つことができたこともあって、「悔い」のような気持ちは全くといっていいほどありません。

「葬儀はシンプルにやりたい」と希望したのだが・・・

母の交友関係はそれほど無く、「葬儀はシンプルに、家族と近い親戚だけでやろう」と兄弟で打ち合わせ(正直、費用の問題もあった)、葬儀社の人に「なるべくシンプルにやりたい」とお願いしました(『可能な限り割愛したい』を言い換えたつもり)。

葬儀社の人曰く、このまま火葬だけやる『直葬』というやり方もある、とのこと。

兄弟と「それでもいいか」と話していたのですが・・・

「お寺が許さないことがあります」

うちは、とある仏教寺院の檀家になっていて、先祖代々の墓はそこにあります。当然、母もその墓に納めることになるわけですが、葬儀社の人が言うには、「お寺や住職の方針で、直葬などは許可されないことがあります。」とのこと。

早速、寺に連絡をして、葬儀の打ち合わせをしたのですが、帰ってきた答えは「宗派のやり方でやります」。

葬儀のやり方について、一切、相談できないような感じでした。

改めて葬儀社の人に確認したのですが、「お寺と檀家では、お寺の方が立場が上で、檀家はお寺の方針に従わざるを得ない。」「お寺がそう言ったのなら、そうしてください。」と、「シンプルにやりたい」というこちらの希望は叶えられない結果となってしまいました。

葬儀をやらないわけにはいかないので、結局、お寺の方針通りに葬儀を執り行いました。

葬儀サービスは様々ありますが・・・

散骨のイメージ

今は「樹木葬」「海への散骨」といった故人の希望に沿った形の葬儀サービスがあります。また、ちょっと物議を醸しているようですが、「お坊さん便」なるサービスもあったりします。

私も、自分が死んだときの葬儀は「式は一切無しで、樹木葬がいいかな~」などと考えていたのですが、寺の檀家になっている限り、そういうわけにはいかなさそうです。

もし、そうしたければ、おそらく寺にある墓地を自分の責任で他所に移し、檀家でなくなる必要があるのでしょう。寺に確認したわけではありませんが。。

墓を移すなど、自分の判断だけでできるわけもなく、また「自分は樹木葬がいい」という個人的な理由で家族に相談するのも「わがまま」と言われて終わるような気がします。

まぁ、自分が死んだ後の自分の葬儀のことなど、どうでも良いことではあるのですが、家族に経済的な負担をさせないよう、準備をしておく必要を感じました。

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